何度かの遣り取りの末、店長と一緒にシャワーを浴びることになってしまった。
甚だ不本意だったが、断り続けていたら押し問答になりそうだったので、承諾せざるを得なかった。あんまり嫌な空気になっても困るし……。
店長はさっさと全裸になりシャワールームに消えてしまったので、私はゆっくりと服を脱ぐことができた。
店長に気を遣われたのかもしれない。一緒だと私が脱ぎにくいだろうという……。さすがに考え過ぎかもしれない。ただ単に、さっさとシャワーを浴びたいだけなのかも。
全裸になりシャワールームに入ると、店長は「こっち来なよ」と言って手招きしてきた。
私は「はい」と言って彼に近付いた。
シャワールームは湯気で視界が悪くなっていたので、羞恥を感じることはあまりなかった。
店長の間近まで行くと、腰を掴まれ抱き寄せられた。温かいシャワーが私の髪を濡らし、身体に流れていく。
シャワーを浴びながら私たちはキスをした。けれど唇はすぐに離れる。店長の手が私のお尻を撫で回してくる。
私は、敏感な箇所をいつ刺激されるのか、胸を高鳴らせながら待ち構えていた。夫とのセックスでは久しく感じていなかった昂揚感を自覚すると、ますます興奮が高まる。
やがて店長はシャワーを止め、ボディーソープを手に垂らした。そして私の身体にそれを塗り付けてくる。
私は、うぶな少女のように「んっ」と言って小さく震えた。ぬるぬるとした感触がとても心地良くて、敏感な箇所を触られるまでもなく、つい声を漏らしてしまう。
下腹部を彼の手が滑るだけで、私は股間を疼かせた。
店長の手は背中や腰を這い回るだけで、なかなか股間に来なかった。
私は我慢できず店長に自分から抱き付き、唇を求めた。
店長は、私の求めていることがすぐに分かったらしく、唇を合わせてくれた。
私の方から舌を差し込むと、彼の舌に熱烈な迎え入れ方をされた。激しく絡み付かれ、強く吸われたのだ。
キスをしながら私は店長に もたれかかり、自分の股間を彼の太ももに擦り付けた。それだけで私は甘い快感に浸ることができた。
店長の手がついにお尻の谷間に侵入してきた。ボディーソープに濡れた手は、肛門とその周辺を粘液まみれにした後、さらに伸びて、陰唇にまで達した。
そこに触れられただけで、私の脊髄に、ぞくぞくとした震えが走った。幸福感にも似た快楽だった。私はたまらず彼の太ももにさらに股間を押し付けた。
クリトリスが擦れ、快感が膨れ上がる。
そんな中、後ろから彼の指が膣口に入り込んでくる。
私は彼に しがみ付き、体重を預けた。
立っていられないほどの快感なんて初めてのことだったが、不思議と恐ろしくはなかった。
彼の指が膣内を掻き回し始めると、後は早かった。
私は官能の荒波に翻弄され、気付くと絶頂を迎えていた。
これまでになく強く彼を抱き締めながら、大きく口を開けて荒い息を吐き出す。膣壁で指を食い締めたことで、私が今まさに絶頂していることを、彼も感じ取ったことだろう。
なんとも野性的なイキ方だな、と自分でも思う。できることなら、口を閉じて、表情は軽く困り顔になるくらいで、可愛らしく脱力するのが良い。そういうお淑やかな絶頂を披露したいものだ。
しかし現実は、まるで発作を起こしたかのように、切羽詰まった呼吸を繰り返し、全身に無駄な力が入ってしまうのだった。
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