俺が中学生の時、親の知り合いの娘に家庭教師をしてもらっていました。当時その人は女子大生でした。ゆかりと言います。
ゆかりさんは明るい性格で、とても優しかったです。成績が上がると、まるで自分のことのように喜んでくれるので、俺は彼女のために頑張って勉強をしていました。まあ、時給とは別に俺の成績と連動した特別報酬があったようで、それがあるために彼女も自分のことのように喜んでいたようですが、それを知ることになるのはずっと後のことでした。
中学二年生の時、俺は「次のテストで30位以内に入れたら、デートしてよ」と言いました。あの時の俺はとんだマセガキだったと思います。ゆかりさんは苦笑しながらも「いいよ、30位以内ならね」と言ってくれました。
で、結果は29位でした。俺はゆかりさんと映画に行き、その後はファミレスで飯を食って帰りました。それだけでも中学生の俺として満足のデートでした。初デートでしたし。まあ、今から考えると、ゆかりさんがどこまで楽しんでいてくれていたのかは謎ですが。
さらに次のテストでも俺はお願いをしました。
「今度も30位に入れたら、またデートしてくれる?」
「いいよー」
あっさりと了承です。
俺はかなり頑張って、それ以降は30位なんて当たり前に入れるようになり、テストのたびにデートをしました。
しかし、デートが日常になってくると、人間ですから欲が出てきます。もっと先に進みたいという欲です。ぶっちゃけてしまうと、性欲です。
俺のそんな気持ちをゆかりさんはどうやら雰囲気で察したようで、なんと彼女の方からこう言い出しました。
「もし10位以内に入れたら、気持ち良いことをしてあげるよ」
10位に入るか入らないかで、ゆかりさんの特別ボーナスもかなりの差が出るみたいでしたが、当時の俺はやはり何も知りません。
ひょっとしたらゆかりさんは俺のことが好きなんじゃ、なんて純粋なことを考えたりしていました。純粋というより邪な考えかもしれませんが。
とにかく俺は燃えに燃えました。美人女子大生とセックスができたり、フェラチオをしてもらえたりするかもしれない。そう思ったら、燃えないわけにはいきません。
けれど、結果は19位です。現実はなかなか厳しいものです。ここから先の順位となると、ひとりひとりが強敵なのです。少し順位を上げるだけでも苦労します。
とはいえ、それでもゆかりさんはだいぶボーナスが増えたようで、俺に対してこう言ってくれました。
「10位には届かなかったけど、特別に御褒美をあげる。家の人には内緒だよ」
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