「失礼します」
と私は言って、ディルドウをしごき上げた。もちろん、仮想の睾丸をマッサージすることも忘れない。
そしてディルドウに顔を近付けて、舌を伸ばした。
すかさず楓の罵声が飛ぶ。
「もっとベロ出して! 恥じらってるんじゃないの! いやらしく突き出すのよ!」
私は舌を突き出した。ディルドウに触れる。
しかし楓はまだ満足していないようだった。
これ以上 伸ばしたら舌の動きが自由にならないと思うのだけれど。まさかこの子、嫌がらせのつもりで、必要以上に舌を出させているんじゃないでしょうね……。
「もっと! まだ出せるでしょ! あんたは貞淑な妻なんかじゃないの! 場末のピンサロ嬢なんだから! みっともない顔を客に見せるの!」
そういうことか。私は納得した。
フェラチオ技術を披露するのが仕事なのではないのだ。いかに客を射精させるか。フェラチオ技術はその手段に過ぎない。技術の障害になるほど舌を伸ばすのは、そうすることによって客の目を楽しませ、結果的に射精を容易にするためなのだ。
単なる嫌がらせというわけではなかったらしい。
私は目一杯 舌を伸ばした。
「そうよ、そのままディルドウを舐めるの」
「ん、んぅ」
言われた通り、舌を這わせる。
ひとしきり舐め回すと、ようやく舌を引っ込めることを許された。
しかしすぐさま次の指示がくる。
「休んでる暇なんかないわ。早く咥えなさい」
「……はい」
10歳以上年下の子に命令され、私はディルドウを口に含んだ。
「これ、さっきも気になってたんだけど、全然 浅いよね? まだ入るでしょ? っていうか、こんなんで客が満足すると思ってんの? 客の大半はリピーターで、風俗には慣れきってるのよ。手を抜いたらすぐに分かるし、なかなか射精にまで追い込めないからね。本気になってやんなさいよ」
楓はそう言って、私の後頭部を両手で掴み、自らの股間に引き寄せた。
「んぐっ」
私は顔を深く沈めることになり、口内の奥までディルドウに侵入された。
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