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ラブホテルで不倫1 浮気妻

 子供が大きくなってくると、育児に費やす時間もそのぶん少なくなっていき、暇を持て余すようになった。そこで私は、パートに出ることにした。28歳のことである。

 高校時代にコンビニバイトをした経験があったので、まあ似たようなものだろうと思い、全国展開しているスーパーマーケットでのレジ打ちを選んだ。
 仕事は順調だった。パート仲間は良い人ばかりだったし、仕事内容もごく単純なもので、すぐに慣れることができた。
 唯一の社員である店長は、30を過ぎたばかりで、店長としては若い方だが、仕事はよくできた。いつもにこにこしていて、パートに怒鳴ったりしたところなんて、見たことがない。一見、理想的な店長であるように思えた。
 しかし店長には大きな問題があった。無類の女好きなのである。アルバイトの女子高生からパートのおばさんまで、年齢を問わず手を出すような男だった。店長は30代だが、外見は大学生でも通るくらいに若々しかった。顔立ちの整った店長が迫れば、落ちない女はそういなかった。
 私も、パート仲間からその旨を忠告されていたにもかかわらず、愚かにも毒牙に掛かってしまった。いや、まあ、別にレイプされたわけではないので、毒牙に掛かったというのは言い過ぎかもしれないが。

 店長に初めて抱かれたのは、全く唐突な成り行きからだった。パートを始めて半年ほどのことである。店長とはよく雑談を交わしていたが、プライベートで会ったりしたことはなく、まさか店長がそういうつもりでいたとは思わなかったので、私は完全に無防備だった。
 その日、パートの間でインフルエンザが流行っていて、あまりの人手不足のため、昼勤務の私は、無理をして22時の閉店まで働いた。子供の迎えやご飯の用意を夫に任せてしまうことになり、勤務中もそれが若干 気になりはしたが、一日だけのことだからと自分に言い聞かせた。
 閉店作業が終わったのは、23時近くになってのことだった。店長は感謝の言葉を繰り返していた。他の店員がみんな帰った後、私も帰宅の準備を済ませて更衣室を出た。更衣室からスーパーを出るには、事務室を突っ切らなければならない。その事務室で、店長が待っていた。
「お疲れさま、伊吹さん」
 店長はそう言って私の肩を軽く叩いた。
 普段なら有り得ないくらいの馴れ馴れしい行為に、私は内心で驚いたが、表面上は何とも思っていない風を装った。
「お疲れ様です」
 軽く頭を下げて、店長の横をすり抜けようとする。
 しかし店長は、自然な動作で私の進路を阻んだ。
「いつも頑張ってくれて助かるよ。今日なんて、伊吹さんがいなかったら、臨時休業を余儀なくされていたかもしれない」
「いえ、そんな……」
 いくらなんでも臨時休業はないだろう、と思ったものの、褒められるのは悪い気分じゃなかった。
 しかしそれ以上に、私は緊張していた。店長の雰囲気は明らかにいつもと違っていた。
 まさかという思いがあった。子持ちの人妻を手籠めにしようとするだなんて、予想外のことだった。
「スタッフの少ない状況で朝から働いて、疲れたでしょ?」
 言いながら店長は私の肩を揉んできた。
「結構 凝ってるみたいだね」
「…………」
 私は、なんて反応をすればいいか判断できず、ただ黙っていた。
 店長のことは嫌いではない。もっと言ってしまえば、もし結婚前に出会っていれば、きっと恋していただろう、とすら思う。けれど、現実には、私はすでに結婚していて、子供だっているわけで……。
 動揺している私の肩を揉みほぐしながら、店長は顔を寄せて、呟くように言った。
「ほら、座って」
「…………」
 店長に肩を押されて、私はパイプ椅子に腰を下ろした。まあ、押された力なんて、ほとんどあってないようなものだったから、仮に全く押されていなかったとしても、やはり同じように座っていたかもしれない。
 店長は、優しい言葉を掛けながら、肩揉みを続けた。
 彼の下心は、この時点ですでに明らかだったけれど、嫌な気はしなかった。店長、イケメンだし。積極的に抱かれたいと思っていたわけではないが、店長がそれを望むのなら、まあ……。そのくらいの気持ちはあった。
 時折、鎖骨の辺りにまで指が這いずってきても、私は、嫌がる素振りを全くしなかった。どころか、笑顔で応対した。
 それによって、お互いの意思を確認し合うことに成功した私たちは、店を閉めた後、ラブホテルに向かった。
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