ペニスを突き込みながら男は言った。
「中で出すぞ」
それは小夜子の背筋を凍らせるに充分な一言だった。
「や、やめて……」
なんとか声を上げる小夜子だったが、男は止まるはずなく、後ろから腰を打ち付けてくる。
小夜子も、本当に心から止めて欲しいと思っているかどうか、自分のことながらよく分からなかった。膣内射精をされては非常に困るが、だからといって、この快楽を途中で終わらされてはたまらない。仮に男がペニスを抜いてしまったら、自分はどういう反応をするだろうか。それを想像すると恐ろしくなった。
しかし幸いにも男はペニスの抜き差しを続け、小夜子は自らの本性を曝け出さずに済んだ。
男は上半身を倒した。四つん這いになっている小夜子に覆い被さりながら腰を振る。
そうしながら耳元で男が囁いた。
「中にたっぷりと出してやるよ。俺の子種で孕ませてやる」
「ううう」
酷い言葉に小夜子は泣き濡れる。
射精が始まる寸前であることは雰囲気から分かった。男の息が荒くなっている上、ペニスの突き込みも一段と勢いを増していた。
「出るぞ、奥さん。もう出る」
男はペニスを埋め込んだまま動きを止めた。
直後、膣内に熱い液体が放たれるのを小夜子は感じた。放出は短い間隔で何度も起こった。そのたびにペニスが脈動しているのも感じた。
噴出した精液は、膣内全体にじんわりと広がっていった。それが、小夜子の経験した初めての中出しだった。乾いた土に水が染み渡っていくかのような印象を小夜子は受けた。
射精を終えた男はペニスを引き抜いた。
膣口から精液が漏れ出し、陰唇に垂れた。
「奥さん、綺麗にしてくれよ」
四つん這いになっている小夜子の前に回り込んだ男は、下品な笑い声と共に言った。
小夜子の目の前に、粘液にまみれたペニスが突き出される。すでに勃起はしておらず、だらりと垂れ下がっているだけだったが、愛液と精液の臭いを放っており、それを咥えるのには勇気が要った。
元々小夜子はフェラチオが好きではない。夫にする時でさえ、妻の義務としておざなりにするだけだった。レイプ魔のペニスであれば、より抵抗感は強い。
しかし、ナイフで頬をひたひたと叩かれては、咥えないわけにはいかなかった。
小夜子は目をきつく瞑って、陰茎を口に含んだ。途端に臭味が口内に充満した。
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