生まれてから24年間 夫にしか晒したことのない性器を弄ばれる。それは小夜子のプライドを大いに傷付けた。
排泄器官を嬲られるのもむろん辛いが、女として大事な箇所を弄られる方が、屈辱感は強かった。
まるで娼婦になったかのようだった。自ら四つん這いとなって股間を差し出し、見ず知らずの男の好きなようにさせる……。自分の身体が他人の所有物に成り下がったとすら思えてきた。
男は、肉のびらびらを指先で弄んだ後、クリトリスを標的にした。乱暴な手付きで小陰唇を押し広げ、剥き出しになったクリトリスを、力強く揉み込んでくる。
遠慮のない愛撫の仕方だった。あまり相手のことを考えているとは思えない。
しかし性感帯を刺激されている以上、何も感じないで済ますことはできなかった。
じんわりと芽を出し始めた官能の予感に小夜子は戸惑いを覚えた。レイプ魔によって感じさせられようとしている自分の身体には驚くしかなかった。
夫に抱かれる時とほとんど同じ甘い疼きが、レイプ魔の指から与えられようとしている。精神的な抵抗は大きいものの、官能のくすぶりは次第に鮮明なものとなっていった。
快感に驚いたかのように陰唇が何度か収縮した。
それを見て小夜子の状態を悟ったのか、男は、揉み潰すような勢いだった強引な指の動きを改め、クリトリスを擦りだした。
夫に比べればまだ強引な感じがしたが、今までより格段に繊細な愛撫になっていた。
クリトリスを指の表面で擦り上げられると、小夜子はたまらず息を荒くした。
膣内から熱い塊が溶け出していくような感覚がする。愛液が溢れ始めている恐れがあった。まだ実感はない。けれど経験からいってその可能性は高い、と小夜子は思ったが、自分では止めようのないことだった。感じている限りは嫌でも濡らしてしまう。男が愛撫を中断しないことにはどうにもならなかった。
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