「床に這え」
「あ、あの――」
「さっさとしろ!」
「…………」
男に一喝されて、小夜子は無言で従った。
床に膝を着き、次いで手も着く。
男に向けて裸の尻を差し出す格好になり、小夜子は羞恥に震えた。乳首や陰毛を晒すのとはまた別種の恥ずかしさがあった。
「愚図愚図しやがって」
鬱陶しそうに言って男は小夜子の尻を平手で打った。
「…………っ!」
力が込められていたわけではない。それほど痛くもなかった。しかし尻をビンタされる屈辱は半端なものではなかった。
絶対に逆らえないという自分の立場を突き付けられた思いがした。
「もっと足を開け」
「……はい」
小夜子は右足をわずかに外側に移動させた。左足も同じようにして動かす。
陰唇が少しだけ広がり、その分だけ膣肉が露出する。
「もっとだ」
「は、はい」
小夜子はまた両足の間隔を空けた。自分からそうしなければならないのは辛かった。いっそ、男に無理やり広げられた方がまだ良かったかもしれない。
もしかして、男はそれを見越していて、わざと自分から手を出すことはせず、私に命令しているのだろうか。小夜子はそう思ったが、だからといって反抗することはできなかった。
それからもさらに何度か命令され、膝と膝の距離が肩幅よりもさらに広がると、男はそこでようやく満足し、小夜子のすぐ後ろに膝を着いた。
「あっ」
尻たぶに手を掛けれた小夜子は思わず声を上げた。
男は意に介することなく小夜子の尻を割り開いた。
その手は膣よりも肛門に近かった。
肛門に狙いを定められ、そこを広げられているのだと分かり、小夜子は腰を横に逃がそうとした。
しかし男にしっかりと尻を掴まれているため、下半身を動かすことはほとんどできなかった。
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