膣粘膜を擦り上げながらペニスが抜け出ていく。
「うぅ……」
あたしは不覚にも官能を刺激され、狼狽えた。
クリトリスを弄られて感じるのは仕方ない。いつも自分で弄くっているせいで、身体が官能を覚え込んでしまっているのだから。
けれど、ペニスの挿入はそう回数をこなしてきたわけではない。当時それなりに愛していた男のペニスで、何度か貫かれたことがあるだけだ。
それなのに、老教授のペニスで感じてしまうことになるとは、全くの予想外だった。
遠藤教授は、ペニスを半分も抜き出さないうちに、再び奥へと突き入れていった。
不自然なくらいに緩やかな動作だった。
またあたしを絶頂に追いやろうとでもしているのだろうか。
根元まで埋まったペニスが膣道を引き返していく。
出て行こうとするペニスと共に、膣内で分泌された愛液が掻き出され、膣口周辺を濡らした。
時折、何かの拍子でペニスと膣粘膜に隙間ができるのか、ぐちゅっと湿った音がした。
ひょっとしたら教授はわざとそうしているのかもしれない。あるいはただの偶然なのかもしれないけれど、性経験の少ないあたしには全く判別ができなかった。
ピストン運動は、往復のたびに速度を上げていった。
必然的に、結合部から発せられている粘着音も大きくなっていく。
ペニスと膣の擦れ合いも激しくなる。
「あ、ああっ」
あたしは喘ぎ声を漏らした。ペニスを出し入れされる快感は、もはや否定しようのないことだった。
昔は、愛する人のペニスだからこそ気持ち良くなれるのだと思っていたけど、どうやらそんなことはないらしい。嫌悪している男に膣内を掻き回されるだけでも、あたしはどうしようもなく官能を得てしまうのだった。
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