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人妻レイプ2 脱衣で下着姿になる

「声を出すな」
 男に言われて、小夜子はようやく事態を悟った。
 把握できている事柄はごく限られたものでしかなかったが、何も考えることができずに疑問符を頭の中に浮かべている状況に比べれば、ずいぶんとマシになったと言えるだろう。

 小夜子は震えながら頷いた。
 男は、小夜子の身体を離し、ナイフを突き付けながら言った。
「服を脱げ。下着姿になるんだ。早くしろ」
 明確な意志を伴った言葉に小夜子は戦慄した。真っ昼間のアパートで見ず知らずの他人にレイプされようとしている。現実のことだとは信じられなかった。

 小夜子は男を見た。
 男は大柄だった。仮に男が素手だったとしても、要求には従わざるを得ないだろう。男が本気になれば、小夜子の細腕など軽く折ることすらできるに違いない。小夜子にそう思わせるだけの体格差があった。
「早く脱げ」
 男は急かすように言い、ナイフをわずかに突き出した。
 鼻先までナイフを近付けられて、小夜子は「ひっ」と声を漏らした。下半身から力が抜けていくのを感じ、慌てて尿道を締めた。あと少しで粗相をしてしまうところだった。
 小夜子は、震える手を上着に掛けた。数秒ほど躊躇した後、脱ぎ捨てた。他にどうすればいいのか分からなかった。
 男を突き飛ばして逃げるには力が足りず、男の言葉を無視し続けるには勇気が足りなかった。

 ピンク色で揃えられていたブラジャーとショーツだけになった小夜子を、男は血走った目で眺め回した。
 小夜子の目には、男が飢えた獣のようにしか見えなかった。体臭も獣のそれに似ているような気がした。顔付きも無骨で、どこか猿を思わせるところがある。
 独身時代に何かの切っ掛けで知り合うことがあったとしても、決して恋愛感情を抱く対象にはならないであろうタイプの男だった。
 しかし今は彼に対して下着姿を晒さなければならない立場に追い込まれていた。

 男は言った。
「手を頭の後ろで組め」
 小夜子は恐怖に怯えながら従った。
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